1980年代半ば、日本経済が好景気のうねりに突入し始める頃になると、
自動車業界は、そのような経済成長の裏側にある環境問題に目を向けるようになります。
85年には、「人と環境への調和・共生」をコンセプトとした7代目スカイラインが発表されました。
このモデルは、洗練されたデザインがひときわ目を引く
高級スポーティサルーンであり、
機能面においても、現在にいたるスカイラインの基礎を作り上げたモデルといえます。
これまで使用されていたL20型エンジンに代わって、
新しく開発されたRB20系ユニットを搭載し、
また世界初となる四輪操舵システム・ハイキャスをいち早く搭載したことも大きな注目を集めました。
1987年には、グループAのホモロゲーション獲得を目的として、
800台生産限定モデルのGTS-Rが発表されました。
このモデルは、フォルムの美しさと高性能がまさにピークに達したクルマであり、
現在もスカイラインを愛するユーザーからは、伝説的モデルとして崇められています。
また、80年代半ばからのスカイラインモデルのキャッチフレーズは
「都市工学」というフレーズを繰り返し使用しており、
戦後まれに見る急速的経済成長にともなって、
それまでの日本の牧歌的な風景から、
極度に近代的なハイテクの世界へと突入していった日本の街に呼応するかたちで、
スカイラインをめぐる需要のあり方そのものが変遷していった事実を物語っています。
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