1977年に発表された5代目スカイラインは
「ハコスカ」と呼ばれた3代目スカイラインのコンセプチュアルイメージを受け継ぎ
「スカイライン・ジャパン」のキャッチフレーズとともに登場しました。

ターボを搭載することで、省燃費と高性能を両立させることに成功し、
GTモデルとしての機能性の高さを存分に知らしめることになったのです。

じっさい、現在の目で見ても、
この5代目スカイラインのフォルムの美しさや圧倒的な性能の高さ
(もちろん自動車の高性能化は、年々ものすごい勢いで成長をつづけているので、
当時としては、という意味ですが)には、感嘆を禁じ得ません。

また、このときの広告のフレーズを用いた「ミスター・アンド・ミセス」のTシャツは、
当時60着以上の売上を記録し、これに端を発して続々と売り出されたキャラクター商品も大ヒット。
時代は、まさにスカイラインというクルマを中心に据えた、
自動車産業のキャンペーン化時代へと向かい始めていました。

一方で、クルマのクオリティ向上の方向性は、
環境問題をはじめとする80年代初頭の課題へと流れていくことになります。

いま思い返せば、この時期のスカイラインは、
日本という国はポッカリ世界のなかで孤立していた70年代後半の空気を覆うように、
まさに日本的な意匠へと回帰していこうとしていたのかもしれません。

この「スカイライン・ジャパン」という発想が、
グローバリズムの一途を辿る現代日本の自動車産業におとす影は
少なからず意味深いものであると思うのですが。



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