もともとスカイラインは、のちに日産自動車に吸収合併されることになる
プリンス自動車工業の主力商品でした。
スカイラインがはじめて一般に公開されたのは、1957年のこと。
東京日比谷の宝塚劇場という豪華な会場で、お披露目が行なわれたのでした。
クラス最高出力60馬力の直列4気筒エンジンを搭載し、
最高速度125km/hを可能にする、
当時としては破格のスペックを持つこのクルマは、
後輪懸架にスポーツカーで使用されていたド・ディオン・アクスルをはじめて
セダンに搭載したことでも話題になりました。
それまでまったく違う世界で活躍していたセダンとスポーツカーのコンセプトを
ひとつのクルマのなかに集約し、
やがて到来するであろう「速い自家用車」の時代を先取りしていたスカイラインは、
その頃の多くの日本人に驚きと感動を与えました。
メディアの報道にもたいへん熱がこもっており、
当時においては、まさに新しい時代の幕開けを象徴するような出来事だったといえます。
その背景には、もちろんまだ自家用車があらゆる一般家庭に普及していなかったという
時代の状況が横たわっているのですが。
1960年には、ヨーロッパの自動車デザイン界を席巻する
ジョヴァンニ・ミケロッティがデザインを手がけたスカイライン・スポーツが発表され、
トリノ・ショーで公開されるやいなや、オーナー希望者が殺到。
スポーツカーとしての馬力の強さをおしげもなく証明しました。
こうしてスカイラインの名は、世界の自動車市場に燦然と輝くことになったのです。
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